『質的心理学研究』目次

最新号:第15号(2016)(バックナンバーはこちら

巻頭言 伊藤哲司 アクションリサーチとしての編集活動

特集:子どもをめぐる質的研究
(責任編集委員:斉藤こずゑ・菅野幸恵)

  • 香川七海:青少年女子によるインターネットを媒介とした他者との〈出会い〉─「ネットいじめ」言説の興隆期に着目して
  • 菅野幸恵・米山晶:子どものとなりで育ちを見守る ─ある保育者の語りから見る自主保育という育ちの場
  • 三浦麻依子・川島大輔・竹本克己:聾学校乳幼児教育相談における母子コミュニケーション支援に関する一考察 ─意味ある他者との関わりを足場として
  • 岸野麻衣:小学校における「問題」とされがちな子どもの学習を支える授業の構造 ─協同での学習過程における認知的道具の使用をめぐる事例分析

一般論文

  • 村田観弥:関係に着目した「発達障害」概念の様相
  • 坂井志織:慢性硬膜下血腫“疾患前”の患者経験 ─生活に馴染んでいく“症状”
  • 広津侑実子・能智正博:ろう者と聴者の出会いの場におけるコミュニケーションの方法 ─手話を用いたインタビューの会話分析から
  • 沼田あや子:発達障害児の母親の語りのなかに見る家族をつなぐ実践 ─「葛藤の物語」から「しなやかな実践の物語」へ
  • 向晃佑:複線径路・等至性モデル(TEM)による送球イップス経験者の心理プロセスの検討
  • 野口聡一・丸山慎・湯淺麻紀子・岩本圭介:「宇宙にいた私」との対話 ─宇宙空間での “つぶやき” に私の変化を見る
  • 一柳智紀:ワークシートの配布方法の相違が小グループでの問題解決過程に及ぼす影響

BOOK REVIEW

《書評特集》質的心理学研究の足下を見直すため,あらためて古典を読む

特集にあたって(森直久)

  • ピアジェ『子どもにおける知能の誕生』を再読する ─いかなる「個別」の現象も「普遍」の一つの現れである(評:浜田寿美男)
  • 世界の境界・裂け目から構想する方法論  『暴走族のエスノグラフィー』と『大衆演劇への旅』の方法論的読解(評:天田城介)
  • 科学としての質的研究の立脚点は二つ(評:葛西俊治)
  • 共同的な実践としての「アイヒマン実験」(評:矢守克也)
  • 「なんとくだらないことだろう!」─L. S. ヴィゴツキー「心理学の危機の歴史的意味」再読(評:高木光太郎)
  •  

質的心理学研究第15号 巻頭言

 『質的心理学研究』第15号を無事みなさまのお手元に届けられることになった。編集委員長として3年間務めさせていただいた私にとっては,任期満了を迎える「集大成」の巻でもある。今回も,興味深く質の高い論文をいくつもお届けできるのは,もちろん第一義的には投稿者の方々の研究者としての力量ゆえである。初回投稿時には正直まだまだという論文が,その後の過程のなかで質の高い論文に変貌していくさまは,知的にスリリングですらある。

 そしてそのように論文が仕上がっていくサポートをするのが,査読を担当している編集委員たちである。表に直接出るわけでもない黒子的存在であるが,それぞれ質的研究者でもある編集委員たちの丁寧な査読なしには,このような論文がいくつも載った学術雑誌はできあがらない。その舵取り役を担わせていただく編集委員長として,幾度も貴重な場面に立ち会わせていただいた。

 もちろん現実には,そのような「よいこと」ばかりではない。投稿されてくる論文の中には,単純ミスや誤字脱字がやたらと目立つものもある。そのような投稿論文の,ごく基本的と思われる部分をことごとく指摘していくのは,なかなか骨の折れる作業である。そんなことを書くと上から目線のようで嫌なのだが,まずはまわりの信頼できる研究者に投稿前にチェックしてもらってはどうかと,そう勧めたくなるケースがわりとあって,編集委員会のなかでもこのことは幾度か話題に上った。

 その編集委員たちも,それぞれの本務の仕事や個人的な事情から,査読の期限を大幅に過ぎてしまうこともある。そこで副編集委員長や編集監事とも協力して,各投稿論文の査読状況を把握し,査読担当の編集委員に幾度も督促をするということも実際に行ってきた。そうしている私自身も,督促することを編集監事や事務局に督促されてしまうというような場面もあったと,正直に告白せねばならない。投稿論文の審査結果がなかなか返ってこないと不満を抱かれた方々には,この場をお借りして率直にお詫びをしたい。

 そんなさまざまな人の想いが交錯しせめぎあう編集の現場で責任ある立場にたたせていただいた者として,さらに質の高い質的論文が生まれてくるシステムをいくらかでも更新したいという想いを抱いてきた。この3年間でそのことが十分達成できたとは言えないと思うが,編集委員会の内外で多くの方と出会い,そしてその渦中であがき揉まれたこ

と自体が,私にとっては一種のアクションリサーチでもあった。もちろんそれが投稿論文になることはない。しかし,この貴重な体験を,自分も質的研究者の一人として,時間をかけ熟成させていきたいと思っている。

編集委員長  伊藤哲司


バックナンバー

※新曜社から購入可能です。


第14号(2015)

巻頭言 伊藤哲司 質的研究の「質」をめぐる悩み

特集:社会的実践と質的研究

(責任編集委員:田垣正晋・永田素彦)

  • 宮本 匠:災害復興における“めざす”かかわりと“すごす”かかわり─東日本大震災の復興曲線インタビューから
  • 神崎真実・サトウタツヤ:通学型の通信制高校において教員は生徒指導をどのように成り立たせているのか─重要な場としての職員室に着目して
  • 李昕(フシン)・宮本 匠・近藤誠司・矢守克也:「羅生門問題」からみた被災地の復興過程─茨城県大洗町を例に
  • 赤阪麻由・サトウタツヤ:慢性の病いをもつ研究者が主宰する病者の集いの場で生成される意味─研究者の在り様を含めた場の厚い記述から
  • 菊地直樹:方法としてのレジデント型研究

一般論文

  • 横山草介:ナラティヴの文化心理学─ブルーナーの方法
  • 矢守克也・杉山高志:「Days-Before」の語りに関する理論的考察
  • 山田哲子:知的障がいのある子どもを緊急に親元から離すプロセスとは─在宅ケアを望んでいた親の施設利用に焦点を当てて
  • 田村南海子・塚本尚子:ドナー家族の脳死下臓器提供プロセスにおける体験と心理的軌跡─“ドナー家族に対する看護ケアの発展に向けて”
  • 矢守克也:量的データの質的分析─質問紙調査を事例として

BOOK REVIEW

《書評特集》『質的心理学ハンドブック』はどのような意味で「原典」たりうるか?

特集にあたって(松嶋秀明)

  • 質的心理学は何を問うのか(評:浜田寿美男)
  • 誰が「質的」心理学を必要とするのか(評:石黒広昭)
  • 質的心理学の「今」と「これから」を可視化するために(評:高木光太郎)
  • 「社会」の後に来るもの(評:福島真人)
  • 『質的心理学ハンドブック』のなかの多様な質(評:佐藤健二)
  • ネットワーキングとしての質的研究(評:岡部大介)

第13号(2014)

巻頭言  伊藤哲司 動きながら,関わりながら

特集:「個性」の質的研究――個をとらえる,個をくらべる,個とかかわる
(責任編集委員:渡邊芳之・森 直久)

  • 安藤りか:頻回転職の意味の再検討― 13回の転職を経たある男性の語りの分析を通して
  • 藤岡 勲:2つの民族的背景を持つ人々の両背景を統合したアイデンティティ
  • 豊田 香:専門職大学院ビジネススクール院生視点の授業満足基準が示唆する「開放型学習モデル」生成の試み― 成人学習理論からの検討
  • 綾城初穂:「聖域」としての個人― 日本人キリスト教徒は日本社会の「宗教」ディスコースにどうポジショニングするのか

一般論文

  • 田中元基:認知症高齢者はどのように同じ話を繰り返すのか― ループする物語の事例研究
  • 五十嵐茂:生の経験をどう語るか― 森有正再考
  • 北村篤司・能智正博:子どもの「非行」と向き合う親たちの語りの拡がり― セルフヘルプ・グループにおけるオルタナティヴ・ストーリーの生成に注目して
  • 一柳智紀:教師のリヴォイシングにおける即興的思考― 話し合いに対する信念に着目した授業談話とインタビューにおける語りの検討
  • 柴山真琴・ビアルケ(當山)千咲・池上摩希子・高橋 登:小学校中学年の国際児は現地校・補習校の宿題をどのように遂行しているのか― 独日国際家族における二言語での読み書き力の協働的形成
  • 笠田 舞:知的障がい者のきょうだいが体験するライフコース選択のプロセス― 青年期のきょうだいが辿る多様な径路と,選択における迷いに着目して
  • 東條弘子:中学校英語科授業における生徒の「つぶやき」の特徴
  • 竹内一真・やまだようこ:伝統芸能の教授関係から捉える実践を通じた専門的技能の伝承― 京舞篠塚流における稽古での「こだわり」に焦点を当てて
  • 水岡隆子・藤波 努:介護家族の意思決定プロセス― 意思確認困難な高齢者への胃瘻造設

BOOK REVIEW
《書評特集》事例研究再考

  • 特集にあたって(斎藤清二)
  • 親の経験の底力に触れる(評:西村ユミ)
    • 鷹田佳典(著)『小児がんを生きる―親が子どもの病いを生きる経験の軌跡』
  • 個別の事例から共通の法則を導くために(評:京極 真)
    • A. ジョージ・A. ベネット(著),泉川泰博(訳)
    • 『社会科学のケース・スタディ―理論形成のための定性的手法』
  • マンガと事例研究(評:家島明彦)
    • 佐藤秀峰(著)『ブラックジャックによろしく』(1~13巻)
    • 佐藤秀峰(原作)・神前格(解説)・講談社ホスピタル・クライシス研究チーム(構成)
    • 『ブラックジャックによろしく 公式ガイドブック―ホスピタル・クライシス 衝撃の事実』
  • 「事例研究再考」のための世界観と研究デザイン(評:成田慶一)
    • J. W. クレスウェル・V. L. プラノクラーク(著),大谷順子(訳)
    • 『人間科学のための混合研究法―質的・量的アプローチをつなぐ研究デザイン』
  • 観察・経験の限界を超えて(評:荘島幸子)
    • 米盛裕二(著)『アブダクション―仮説と発見の論理』
  • 社会的実践としての臨床事例研究(評:吉永崇史)
    • 斎藤清二(著)『事例研究というパラダイム―臨床心理学と医学をむすぶ』

第12号(2013)

巻頭言  能智正博「“最前線”の声を聴く」

【特集:文化と発達】

(責任編集委員:柴山真琴・田中共子)
  • 奥西有理・田中共子  地域国際交流の場におけるホストファミリーの異文化接触対応スタイル― 自然発生的な文化学習類型の探索
  • ビアルケ(當山)千咲・柴山真琴・池上摩希子・高橋 登  バイリンガル児はどのように二言語で読書をするようになるのか ― 読書文化の世代間における伝達過程
  • 山本登志哉  文化の本質的な曖昧さと実体性について ― 差の文化心理学の視点から文化を規定する

一般論文

  • 廣瀬文章・辻本昌弘:地域社会における伝統の継承
  • 池谷 彩 他者との関係の中で生成する「精神障害」経験と自己のありよう ― 精神障害者地域作業所での聞き取りから
  • 玉城久美子・船山万里子・浅井幸子・望月一枝・杉山二季・黒田友紀 小学校の男性教師における低学年教育の経験 ― 性分業とその教育実践上の問題
  • 酒井菜津子・宮坂道夫 断酒会における規範逸脱とその修正についてのナラティヴ分析
  • 高橋亜希子 総合学習における課題設定過程 ― 内面の変化と教員の助言との相互作用に着目して
  • 沖潮(原田)満里子 対話的な自己エスノグラフィ ― 語り合いを通した新たな質的研究の試み
  • 横山草介 ナラティヴの重奏化による現実の生成

BOOK REVIEW

《書評特集》喪失の多様性を巡って
  • 特集にあたって(山口智子)
  • 喪失だけど喪失ではない?―喪失を問い直す視点(評:飯牟礼悦子)  浮ヶ谷幸代(著)『病気だけど病気ではない―糖尿病とともに生きる生活世界』
  • 喪失の悲しみとともに生きる(評:濵田裕子)  竹内正人(編著),井上文子・井上修一・長谷川充子(著) 『赤ちゃんの死へのまなざし―両親の体験談から学ぶ周産期のグリーフケア』
  • 喪失への対峙と豊かな生への転換(評:手塚千鶴子) 若松英輔(著)『魂にふれる―大震災と、生きている死者』
  • 喪失との闘い―回復への営みと裁判(評:徳田治子) ハンセン病違憲国賠訴訟弁護団(著)『開かれた扉―ハンセン病裁判を闘った人たち』
  • 第二世代の喪失(評:松尾純子)  E.ホフマン(著),早川敦子(訳) 『記憶と和解のために―第二世代に託されたホロコーストの遺産』
  • 喪失と「無言」(評:南 博文)R. J. リフトン(著),湯浅信之・越智道雄・松田誠思(訳) 『死の内の生命―ヒロシマの生存者』

第11号(2012年)

巻頭言  能智正博「感性を広げる力」

特集論文:病い、ケア、臨床

(責任編集委員:森岡正芳・西村ユミ)

  • 協働実践としての緩和ケア —— 急性期看護場面のワークの研究(前田泰樹・西村ユミ)
  • 二重のライフストーリーを生きる —— 障がい者のきょうだいの語り合いからみえるもの(原田満里子・能智正博)
  • 滞る時間/動きだす時間 —— 先天性心疾患とともに生きる人々の“転機”の語りを聞くということ(鈴木智之)
  • 共感を支える「共にある」という地平——  父の闘病に寄り添う体験の記述から(藤井真樹)
  • 神経筋難病患者のIndividual QOLの変容—— 項目自己生成型QOL評価法であるSEIQOL-DWを用いて(福田茉莉・サトウタツヤ)
  • 神経難病患者の生を捉えるライフ・エスノグラフィ——在宅療養の場の厚い記述から(日高友郎・水月昭道・サトウタツヤ)

一般論文

  • 自我体験研究への現象学的アプローチ(渡辺恒夫)
  • 母親が語る障害のある人々の就労と自立 ——語りの形式とずれの分析(東村知子)
  • 児童養護施設における支援モデルの構成——施設と家庭をむすぶ職員の実践に着目して(高橋菜穂子・やまだようこ)
  • 名無しの環境—— 生態学的資源利用としてみる建築環境の改変行為(関 博紀)
  • 青年の語りからみた金縛りの心理的意味(松本京介)

BOOK REVIEW

《書評特集》会話分析の新しい展開――ことばと身体の連鎖分析

特集にあたって(細馬宏通)

1.生成変化する文脈における相互行為分析の可能性(評:山田富秋) 木村大治・中村美知夫・高梨克也(編)『インタラクションの境界と接続――サル・人・会話研究から』

2.会話分析の現在(評:大橋靖史) 串田秀也(著)『相互行為秩序と会話分析――「話し手」と「共-成員性」をめぐる参加の組織化』 杉原由美(著)『日本語学習のエスノメソドロジー――言語的共生化の過程分析』

3.ことばと身体の連鎖分析(評:荒川歩) 西阪仰(著)『分散する身体――エスノメソドロジー的相互行為分析の展開』 坊農真弓・高梨克也(編),人工知能学会(編)『多人数インタラクションの分析手法』

4.医療現場の質的分析と会話分析(評:細馬宏通) D.メイナード(著),樫田美雄・岡田光弘(訳)『医療現場の会話分析――悪いニュースをどう伝えるか』 S.コリンズ・N.ブリッテン・J.ルースヴロリ・A.トンプソン(編),北村隆憲・深谷安子(監訳)『患者参加の質的研究――会話分析からみた医療現場のコミュニケーション』 西阪仰・高木智世・川島理恵(著)『女性医療の会話分析(テクノソサエティの現在〈Ⅲ〉 ソキウス研究叢書)』

《緊急特集》震災とどう向き合うか――質的視点からの文献案内

はじめに(能智正博)

ブックガイド

安克昌『心の傷を癒すということ』/内山節『怯えの時代』/A.クラインマンほか『他者の苦しみへの責任』/清水展『噴火のこだま』/藤原武弘(編著)『人間関係のゲーミング・シミュレーション』/M.ブロデリック(編)『ヒバクシャ・シネマ』/堀江敏幸『なずな』/三村信男ほか(編)『サステイナビリティ学をつくる』/宮地尚子『環状島=トラウマの地政学』/矢守克也『アクションリサーチ』/矢守克也『防災人間科学』/矢守克也・渥美公秀(編著)『ワードマップ 防災・減災の人間科学』

紹介付き文献リスト

あしなが育英会(編)『黒い虹』/大阪大学創立70周年記念出版実行委員会(編)『ボランティアの知』/大澤真幸『社会は絶えず夢を見ている』/加藤尚武『現代倫理学入門』/倉戸ヨシヤ『被災地における教師のストレス』/黒沢文貴・河合利修(編)『日本赤十字社と人道援助』/「総特集:震災以後を生きるための50冊」『現代思想』第39巻第9号/こころのケアセンター(編)『災害とトラウマ』/高木仁三郎『原発事故はなぜくりかえすのか』/寺田寅彦『天災と国防』/冨山一郎『増補 戦場の記憶』/中田豊一『ボランティア未来論』/中村尚樹『被爆者が語り始めるまで』/深谷昌志(監修)『子どもの「こころの力」を育てる―レジリエンス』/藤尾潔『大震災名言録』/藤森和美・藤森立男『心のケアと災害心理学』/「古井由吉/佐伯一麦往復書簡」朝日新聞文化欄/『つなみ』『文藝春秋』(8月臨時増刊号)/宮地尚子『震災トラウマと復興ストレス』/村井雅清『災害ボランティアの心構え』/柳田国男『遠野物語・山の人生』/山下祐介・菅磨志保『震災ボランティアの社会学』/矢守克也『〈生活防災〉のすすめ(増補版)』/B.ラファエル『災害の襲うとき(新装版)』


第10号(2011)

巻頭言  能智正博「たすきをつなぐ」

特集論文:環境の実在を質的心理学はどうあつかうのか

(責任編集委員:南 博文・佐々木正人)

  • 乳児期におけるつかまり立ちの生態幾何学的記述 —— 姿勢制御と面の配置の知覚に着目して(山崎寛恵)
  • 食事における容器操作の縦断的研究 —— 容器の発見と利用の過程(青木洋子)
  • 「起き上がるカブトムシ」の観察 —— 環境−行為系の創発(佐々木正人)

一般論文

  • 一枚のデッサンが成立する過程 —— 姿勢に現れる視覚の役割(西崎実穂・野中哲士・佐々木正人)
  • 日米での日本人女子大学生の化粧行為の形成と変容 —— 文化の影響の視点から(木戸彩恵)
  • 高校家庭科教科書の言説分析と教科再編への展望(八ッ塚一郎)
  • 聴くという行為の課題構造に応じた相違 —— 2人の児童の発言に着目して(一柳智紀)
  • 青年の語りからみた金縛りの心理的意味(松本京介)

BOOK REVIEW

《書評特集》アクションリサーチ

  • 特集にあたって(田垣正晋・田中共子)
  • 看護領域から(評:岡本玲子)

S.バーンズ・C.バルマン(編),田村由美・中田康夫・津田紀子(監訳)『看護における反省的実践——専門的プラクティショナーの成長』

CBPR研究会(著)『地域保健に活かすCBPR——コミュニティ参加型の活動・実践・パートナーシップ』

  • 社会福祉領域から(評:古井克憲)
田垣正晋(著)

『これからはじめる医療・福祉の質的研究入門』

箕浦康子(編著)『フィールドワークの技法と実際2——分析・解釈編』

パンジーさわやかチーム・林淑美・河東田博(編著)『知的しょうがい者がボスになる日——当事者中心の組織・社会を創る』

  • 発達・教育領域から(評:一柳智紀)

J. Elliott "Action research for educational change"
佐野正之(編著)『アクション・リサーチのすすめ——新しい英語授業研究』

  • 社会心理領域から(評:東村知子)

矢守克也(著)『アクションリサーチ——実践する人間科学』
浜田寿美男(著)『自白が無実を証明する——袴田事件,その自白の心理学的供述分析』


第9号(2010)

巻頭言 麻生 武「『手続き』や『方法』を越えて」

特集論文:質的心理学における時間性・歴史性を問う

(責任編集:山本登志哉・麻生武)

  • 体験を語り始める(松尾純子)
  • 子どもたちはつらい未来をどう引き受けるのか ——小児医療における「頑張れ」という言葉の意味(大西 薫)
  • 時間の流れは不可逆的か? ——ビジュアル・ナラティヴ「人生のイメージ地図」にみる、前進する、循環する、居るイメージ(やまだようこ)

一般論文

  • 生の質に迫るとは ——死に逝く者との対話を通して(近藤(有田)恵・家田秀明・近藤富子・本田(井川)千代美)
  • 人生の意味の心理学モデルの構成 ――人生観への統合的アプローチにむけて(浦田 悠)
  • 幼児期における発話産出に寄与する身振りの役割(関根和生)
  • 語りの「聴き方」からみた聴き手の関与(畑中千紘)
  • 教室空間における文化的実践の創成 ――アンサンブルの授業における教師と子どもの音楽の生成(桂 直美)
  • Literacy, Literature and Mind(英文) ――Jerome Bruner and the Narrative Turn in Cognition(David R. Olson)
  • 文字通りの意味、文学的意味と心 –ジェローム・ブルーナーと認知研究におけるナラティブ・ターン(日本語解説 小島康次)

BOOK REVIEW

《書評特集》この本からはじめる質的心理学 –テキスト書評特集 特集にあたって(田中共子)

  • 発達心理・教育心理領域から(評:谷口明子)

無藤隆・やまだようこ・南博文・麻生武・サトウタツヤ(編)『ワードマップ 質的心理学–創造的に活用するコツ』 木下康仁(編著)『分野別実践編 グラウンデッド・セオリー・アプローチ』 柴山真琴(著)『子どもエスノグラフィー入門–技法の基礎から活用まで』

  • 臨床心理領域から(評:野村晴夫)

伊藤哲司・能智正博・田中共子(編著)『動きながら識る、関わりながら考える–心理学における質的研究の実践』 岩壁茂(著)・下山晴彦(編)『プロセス研究の方法』(臨床心理学研究法2) 桜井厚(著)『インタビューの社会学–ライフストーリーの聞き方』 看護領域から(評:西村ユミ) I.ホロウェイ・S.ウィーラー(著)・野口美和子(監訳)『ナースのための質的研究入門–研究方法から論文作成まで 第2版』 M.Z.コーエン・D.L.カーン・R.H.スティーブス(著)・大久保功子(訳)『解釈学的現象学による看護研究–インタビュー事例を用いた実践ガイド』 S.ヴォーン・J.S.シューム・J.シナグブ(著)・井上理(監訳)『グループ・インタビューの技法』

  • 社会心理領域から(評:村本由紀子)

箕浦康子(編著)『フィールドワークの技法と実際–マイクロ・エスノグラフィー入門』 高橋順一・渡辺文夫・大渕憲一(編著)『人間科学研究法ハンドブック』 佐藤郁哉(著)『組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門』

  • 福祉領域から(評:田垣正晋)

J.W.クレスウェル(著)・操華子・森岡崇(訳)『研究デザイン–質的・量的・そしてミックス法』 N.K.デンジン・Y.S.リンカン(編)・平山満義(監訳)『質的研究ハンドブック1巻–質的研究のパラダイムと眺望』 U.フリック(著)・小田博志・山本則子・春日常・宮地尚子(訳)『質的研究入門–<人間の化学>のための方法論』

  • 参考資料:質的研究テキスト一覧

第8号(2009)

巻頭言 麻生 武「心理学の拡張としての質的心理学,その新たな拡張へ」

特集論文:地域・文化間交流——フィールドを繋ぐ質的心理学

(責任編集:矢守克也・伊藤哲司)

  • 過去の出来事を“語り継ぐ”ということ(菅野幸恵・北上田源・実川悠太・伊藤哲司・やまだようこ )
  • 対話的場所(トポス)モデル ——多様な場所と時間をむすぶクロノトポス・モデル(やまだようこ・山田千積)
  • 「インターローカリティ」をめぐる往復書簡(伊藤哲司・矢守克也)
  • 「書簡体論文」の可能性と課題(矢守克也)

一般論文

  • 摂食障害傾向のある青年の拒食と過食の心理的意味と変容プロセス —— 非臨床群の語りによる分析(奥田紗史美・岡本祐子)
  • 幼稚園クラス集団におけるお弁当時間の共有ルーティン —— 仲間文化の形成と変化( 柴坂寿子・倉持清美)

BOOK REVIEW】

《書評特集》身体性と質的研究(小島康次)

  • 特異な治療者の身体の意味──ミルトン・エリクソンから考える(評:福島真人)

J. K. ザイグ & W. M. ムニオン(著),中野善行・虫明修(訳)『ミルトン・エリクソン──その生涯と治療技法』

心の身体性について(評:月本 洋)

M. ジョンソン(著),菅野盾樹・中村雅之(訳)『心のなかの身体──想像力へのパラダイム転換』

「アフォーダンス」——知覚的に同定された質——の発見(評:三嶋博之)

J. Pittenger, E. S. Reed, M. Kim, & L. Best (Eds.).“The Purple Perils: A selection of James J. Gibson's unpublished essays on the psychology of perception.”

  • 「体験的知識」を伝えるインタビュー記録(評:高橋 都)

牛山武久・古谷健一・道木恭子・吉永真理(編著)『私もママになる!──脊髄損傷女性の出産と育児』

  • リアルの身体と想像の身体(評:宮崎清孝)

K. スタニスラフスキー(著),岩田貴・堀江新二・浦雅春・安達紀子(訳)『俳優の仕事──俳優教育システム 第1部』 K. スタニスラフスキー(著),堀江新二・岩田貴・安達紀子(訳)『俳優の仕事──俳優教育システム 第2部』


第7号(2008)

巻頭言 麻生 武「独創的でなければ意味がない」

特集論文:バフチンの対話理論と質的研究

(責任編集:茂呂雄二・やまだようこ)

  • 「ともに」「さまざまな」声をだす—対話的能動性と距離(桑野 隆)
  • 多声テクスト間の生成的対話とネットワークモデル—「対話的モデル生成法」の理論的基礎(やまだようこ)
  • 単声的学習から始まる多声的な概念理解の発達—バフチンおよびヴィゴツキー理論の観点から(田島充士)
  • 語り部活動における語り手と聞き手との対話的関係(矢守克也・舩木伸江)
  • バフチンの対話理論と編集の思想(五十嵐 茂)
  • 境界線上で生じる実践としての協働(松嶋秀明)

一般論文

  • 不妊治療を経験した女性たちの語り—「子どもを持たない人生」という選択( 竹家一美)
  • 独我論的体験とは何か—自発的事例に基づく自我体験との統合的理解( 渡辺恒夫)
  • 老年期にある浄土真宗僧侶のライフストーリーにみる死の意味づけ( 川島大輔)
  • 未婚の若年女性の中絶体験—現実的制約と関係性の中で変化する、多様な経路に着目して( 安田裕子・荒川 歩・髙田沙織・木戸彩恵・サトウタツヤ)
  • トランスジェンダーを生きる当事者と家族—人生イベントの羅生門的語り( 荘島幸子)
  • 情報の共有—小児がんの子どもへの医療面談( 戈木クレイグヒル滋子・三戸由恵・畑中めぐみ)

BOOK REVIEW

《書評特集》方法論としてのグラウンデッド・セオリー・アプローチ(戈木クレイグヒル滋子)

  • M-GTAの分析ワークシートと'すり合わせ'の論理(水野節夫)
  • 「戈木流GTAと木下流M-GTA」(高木廣文)
  • グラウンデッド・セオリー・アプローチと質的調査のセンス(好井裕明)
  • 手順と古典(森岡 崇)
  • 知識探究の営みに対する絶え間ない問いかけ(抱井尚子)

第6号(2007)

巻頭言 やまだようこ「挑戦しつづける」

特集論文:養育・保育・教育の実践

(責任編集:秋田喜代美・無藤 隆)

  • 幼稚園における幼時の仲間関係と結びつき—幼児が「他の子どもと同じ物を持つ」ことに焦点を当てて( 砂上史子)
  • 算数授業における図が媒介した知識構築過程の分析—「立ち戻り」過程に支えられた子どもたち同士の足場がけに注目して( 河野麻沙美)
  • 乳幼児における行為と『痕跡』」—なぐり描きに先立つ表現以前の"表現"( 西崎実穂)

小特集:臨床と福祉の実践Ⅱ

  • 記憶障害を持って人と共に生きること( 青木美和子)
  • 施設に居住する高齢者の日常体験を描き出す試み—外へ出て‐内に帰ることに注目して( 松本光太郎)
  • 中途身体障害者の心理的回復過程におけるライフヒストリー研究個人的・社会的側面による仮説的モデル生成の試み( 盛田祐司)

一般論文

  • 心理臨床の場における『ドラマ』の意味—ミニチュアの舞台と人形を用いた継時的調査の一事例に着目して( 岡本直子)
  • 生殖技術受診時に表出する身体観の相互作用( 竹田恵子)
  • がん告知を受け手術を体験する人々の心理的過程( 白尾久美子・山口桂子・大島千英子・植村勝彦)
  • 質的研究における対話的モデル構成法—多重の現実、ナラティヴ・テクスト、対話的省察性( やまだようこ)

BOOK REVIEW

《書評特集》古典的研究と現代との対話:質的研究をめぐって(麻生 武)

  • 質的心理学という物語を越えて(評:八ッ塚一郎) 宮本常一(著)『忘れられた日本人』/伊藤哲司・能智正博・田中共子(編)『動きながら識る、関わりながら考える:心理学における質的研究の実践』
  • 古典的研究と現代との対話—ライフストーリー・ナラティヴの質的研究をめぐって (評:山田富秋)  ガーフィンケル(著)山田富秋(訳)「アグネス、彼女はいかにして女になり続けたか」(『エスノメソドロジー:社会学的思考の解体』より)  小林多寿子(著)「ライフストーリを書く/もちいる」(桜井厚・小林多寿子(編)『ライフストーリー・インタビュー:質的研究入門』より)
  • コミュニケーションの不可能性を巡る問い (評:山本登志哉)  麻生 武(著)『身ぶりからことばへ:赤ちゃんにみる私たちの起源』  戈木クレイグヒル滋子(著)『闘いの軌跡:小児がんによる子どもの喪失と母親の成長』
  • 語りから"見え"を探る—知覚心理学における質的研究 (評:遠藤利彦) G.バークリー(著)下條信輔他(訳)『視覚新論』 D.ディドロ(著)平岡昇(訳)「盲人に関する手紙」(『ディドロ著作集 第1巻』より) 鳥居修晃・望月登志子(著)『先天盲開眼者の視覚世界』
  • 語り直すこと、語り尽くすこと、そして「無実の死刑囚」 (評:浜田寿美男) J.ブロイアー・S.フロイト(著)金関猛(訳)『ヒステリー研究』(上・下) K.J.ガーゲン(著)永田素彦・深尾誠(訳)『社会構成主義の理論と実践:関係性が現実をつくる』

 


第5号(2006)

巻頭言 やまだようこ「ゆっくりすすめ」

特集論文:臨床と福祉の実践

(責任編集:能智正博)

  • 病院内学級における教育的援助のプロセス 谷口明子)
  • 「望む性」を生きる自己の語られ方—— ある性同一性障害者の場合( 湧井幸子)
  • ある失語症患者における"場の意味"の変遷—— 語られざるストーリーを追いながら( 能智正博)
  • 障害の意味の長期的変化と短期的変化の比較研究—— 脊髄損傷者のライフストーリーより( 田垣正晋)
  • 身近な他者との死別を通した人格的発達—— がんで近親者を亡くされた方への面接調査から( 渡邉照美・岡本祐子)
  • 精神障害をもつ人に対するアセスメントツールの導入—— 臨床ソーシャルワークの新たな問題( 吉村夕里)

一般論文

  • 「運を消費する」という物語( 村上幸史)
  • アルゼンチンにおける日系人のたのもしこう頼母子講—— 一般交換による経済的適応戦略( 辻本昌弘)
  • 存在論的解釈についての対話—— 清水論文(2004)に対するコメントとして( 阪本英二)
  • 非構造化インタビューにおける問う技法—— 質問と語り直しプロセスのマイクロアナリシス( やまだようこ)
  • 引退後のプロ野球選手にみる自己物語—— プロ野球選手役割に執着しないための語り( 篠田潤子)
  • ニューカマー生徒の学校適応に関する研究—— 2人の在日中国人高校生の事例を通して( 趙 衛国)
  • 複線径路・等至性モデル—— 人生径路の多様性を描く質的心理学の新しい方法論を目指して( サトウタツヤ,安田裕子,木戸彩恵,高田沙織,ヤーン・ヴァルシナー)

BOOK REVIEW

《書評特集》ガーゲン社会構成主義の可能性特集にあたって(矢守克也)

  • 質の高い,正しい質的研究をするために(田垣正晋)
  • もう一つの社会心理学—— 社会行動学の転換に向けて(辻本昌弘)
  • 『ナラティヴ・セラピー—— 社会構成主義の実践』について(森岡正芳)
  • ケネス・ガーゲンの自己物語論をめぐって(浅野智彦)
  • ガーゲンのダンス—— 社会構成主義における『個的なもの』の位置取りをめぐって(高木光太郎)

 


第4号(2005)

巻頭言  やまだようこ「持続する志」

特集論文:質的心理学のあり方

(責任編集:やまだようこ・無藤隆・サトウタツヤ)

  • 質的心理学の来し方と行方—— 日本質的心理学会設立集会「対談」 大橋英寿・やまだようこ
  • 質的心理学が切り開く地平—— 日本質的心理学会設立集会「シンポジウム」 大谷 尚・無藤 隆・サトウタツヤ
  • Transformations and Flexible Forms(英文)—— Where Qualitative Psychology Begins(柔軟な形式とその変化様式——質的心理学の出発点)Jaan Valsiner(日本語解説 サトウタツヤ)
  • 質的研究の三つのジレンマ—— 「再詳述法」の提案による質的心理学の可能性 無藤 隆

一般論文

  • 映像データの質的分析の可能性—— mivurix(ミブリックス)による指折り行動の分析から( 荒川 歩 )
  • 特別養護老人ホーム入居者のホーム生活に対する不安・不満の拡大化プロセス——'個人生活ルーチン'の混乱( 小倉啓子)
  • 家族ライフストーリーが語られる場所としての墓地—— イギリスの19世紀末の家族墓碑と現代の子ども墓碑を中心に( やまだようこ)
  • 想起された〈独我論的な体験とファンタジー〉事例の3次元構造—— 独我論の心理学研究へ向けて( 渡辺恒夫・金沢 創)
  • ダイナミックタッチにおける知覚の恒常性—— 方法論としての精神物理学と実験現象学( 清水 武・西條剛央・白神敬介)
  • 保育者の持つ"良い保育者"イメージに関するビジュアルエスノグラフィー( 野口隆子・小田 豊・芦田 宏・門田理世・鈴木正敏・秋田喜代美)
  • 教師は生徒指導をいかに体験するか?—— 中学校教師の生徒指導をめぐる物語( 松嶋秀明)
  • 質的研究論文執筆の一般技法—— 関心相関的構成法( 西條剛央)
  • 不妊という経験を通じた自己の問い直し過程—— 治療では子どもが授からなかった当事者の選択岐路から( 安田裕子)

BOOK REVIEW

《書評特集》『ワードマップ 質的心理学 —— 創造的に活用するコツ』 (評者:亀山佳明,塩瀬隆之,田中美恵子,辻 敬一郎,本多正尚,吉田寿夫)


第3号(2004)

巻頭言  無藤 隆

特集論文:フィールドワーク

(責任担当:サトウタツヤ)

  • アイデンティティー・ポリティックスとサバイバル戦略—— 在日ブラジル人児童のエスノグラフィー( 森田京子)
  • 〈出来事〉の生成—— 幼児同士の「トラブル」に見る説明の妥当性について( 宮内 洋)
  • 小学3年生の発表活動における発表者の自立過程——「声が小さい」ことの問題化と「その子らしさ」の発見を中心に( 本山方子)
  • 大学生の自己形成教育における自己の発現過程—— 同一性の場を差異化する他者( 溝上慎一 )
  • 日米国際結婚夫婦の妻におけるアメリカ文化に対する同一視( 矢吹理恵 )

一般論文

  • 遊びの構造と存在論的解釈( 清水 武 )
  • 小津安二郎の映画『東京物語』にみる共存的ナラティヴ—— 並ぶ身体・かさねの語り( やまだようこ)
  • 日本語学習者の日本社会におけるネットワークの形成とアイデンティティの構築( 八木真奈美)
  • 構造構成的質的心理学の理論的射程—— やまだ(2002)と菅村(2003)の提言を踏まえて( 西條剛央)

BOOK REVIEW

  • 大橋靖史・森直久・高木光太郎・松島恵介『心理学者,裁判と出会う—— 供述心理学のフィールド』( 評:矢守克也)
  • エドワード・S・リード『ソウル魂からマインド心へ —— 心理学の誕生』村田純一・染谷昌義・鈴木貴之(訳)( 評:やまだようこ)
  • エドワード・S・リード『アフォーダンスの心理学 —— 生態心理学への道』細田直哉(訳),佐々木正人(監修 )(評:渡邊芳之)
  • 渡部信一『障害児は「フィールド現場」で学ぶ—— 自閉症児のケースで考える』( 評:樂木章子)
  • 山中速人(編)『マルチメディアでフィールドワーク』( 評:加藤謙介)
  • 田辺繁治・松田素二(編)『日常的実践のエスノグラフィ—— 語り・コミュニティ・アイデンティティ』( 評:八ッ塚一郎)
  • 山口勝弘・古屋義博(編)『子どもの発達支援 —— 障害児教育のフィールドワーク』( 評:永田素彦)
  • 柴田好章『教育分析における量的手法と質的手法の統合に関する研究』( 評:市川洋子)
  • 尾崎新(編)『「現場」のちから—— 社会福祉実践における現場とは何か』( 評:尾見康博)
  • L・J・フリードマン『エリクソンの人生—— アイデンティティの探求者』(上・下)やまだようこ・西平直(監訳),鈴木眞理子・三宅真季子(訳)( 評:岡本祐子)
  • 松田素二・川田牧人(編著)『エスノグラフィー・ガイドブック—— 現代世界を複眼でみる』( 評:野坂祐子)
  • 渥美公秀『ボランティアの知—— 実践としてのボランティア研究』( 評:森下雅子)

第2号(2003)

巻頭言  無藤 隆

特集論文:イメージと語り

(責任担当:やまだようこ)

  • KJ法の原点と核心を語る—— 川喜田二郎さんインタビュー( 川喜田二郎・松沢哲郎・やまだようこ)
  • 4人の震災被災者が語るいま現在—— 語り部活動の現場から( 矢守克也)
  • 再帰的近代としての高齢化社会と人間形成——〈意味感覚としての隠居〉をめぐる現代中年のライフストーリーから( 小倉康嗣)
  • コメント論文:審査意見に対するリプライ( 小倉康嗣)
  • 「適応的」とされる失語症者の構築する失語の意味——その語りに見られる重層的構造( 能智正博)
  • ズレのある類似とうつしの反復—— タルコフスキーの映画『鏡』にみるイメージの語りと「むすび」の生成機能( やまだようこ)

一般論文

  • 断乳をめぐる母親の内的経験—— 断乳時期の決定に関与した要因に着目して( 坂上裕子)
  • 園生活の中で泣きが多かったある子どもの事例—— 園における個人史と変容( 柴坂寿子・倉持清美)
  • 生死の境界での語り—— 実験心理学から見た質的心理学( 菅村玄二)
  • 「実験心理学」と「質的心理学」の相互理解のために—— 菅村論文へのコメント( やまだようこ)
  • 「モデル構造構成的質的心理学」の構築—— モデル構成的現場心理学の発展的継承( 西條剛央)

BOOK REVIEW

  • 佐藤達哉『日本における心理学の受容と展開』( 評:渡邊芳之)
  • 下山晴彦・子安増生(編)『心理学の新しいかたち—— 方法への意識』( 評:能智正博)
  • 佐藤郁哉『フィールドワークの技法—— 問いを育てる,仮説をきたえる』( 評:伊藤哲司)
  • 古賀正義『〈教えること〉のエスノグラフィー——「教育困難校」の構築過程』( 評:松嶋秀明)
  • 岩田純一『〈わたし〉の発達—— 乳幼児が語る〈わたし〉の世界』( 評:砂上史子)
  • 杉万俊夫(編著)『フィールドワーク人間科学 よみがえるコミュニティ』( 評:本山方子
  • マイケル・コール『文化心理学—— 発達・認知・活動への文化−歴史的アプローチ』天野 清(訳)( 評:サトウタツヤ)
  • 子安増生・服部敬子・郷式徹『幼児が「心」に出会うとき—— 発達心理学から見た縦割り保育』( 評:安藤香織)
  • 好井裕明・山田富秋(編著)『実践のフィールドワーク』( 評:田垣正晋)
  • 南 保輔『海外帰国子女のアイデンティティ—— 生活経験と通文化的人間形成』( 評:大倉得史)
  • ウヴェ・フリック『質的研究入門——〈人間の科学〉のための方法論』小田博志・山本則子・春日常・宮地尚子(訳)( 評:野口隆子)

第1号(2002)

巻頭言 無藤 隆

論 文

  • 高齢者の在宅介護者の認知的成長段階に関する一考察( 田中共子・兵藤好美・田中宏二
  • いかに非行少年は問題のある人物となるのか?—— ある更正保護施設でのソーシャルスキルトレーニングにおける言語的相互行為( 松嶋秀明)
  • 生涯発達から見る「軽度」肢体障害者の障害の意味—— 重度肢体障害者と健常者との狭間のライフストーリーより( 田垣正晋)
  • 生死の境界と「自然・天気・季節」の語り—— 「仮説継承型ライフストーリー研究」のモデル提示( 西條剛央)
  • なぜ生死の境界で明るい天空や天気が語られるのか?—— 質的研究における仮説構成とデータ分析の生成継承的サイクル( やまだようこ)
  • ある対照的な2人の青年の独特なありようについて( 大倉得史)
  • フィールド現場心理学における質的データからのモデル構成プロセス—— 「この世とあの世」イメージ画の図像モデルを基に( やまだようこ)
  • 環境ボランティアは自己犠牲的か—— 活動参加への動機づけ( 安藤香織)

BOOK REVIEW

  • 尾見康博・伊藤哲司(編)『心理学におけるフィールド研究の現場』(評:渡邊芳之)
  • 茂呂雄二(編著)『状況論的アプローチ 3—— 実践のエスノグラフィ』( 評:保坂裕子)
  • 石黒広昭(編)『AV機器をもってフィールドへ—— 保育・教育・社会的実践の理解と研究のために』( 評:サトウタツヤ)
  • やまだようこ(編著)『人生を物語る—— 生成のライフストーリー』( 評:徳田治子)
  • C. エドワーズ・L. ガンディーニ・G. フォアマン(編)『子どもたちの100の言葉—— レッジョ・エミリアの幼児教育』佐藤 学・森 眞理・塚田美紀(訳)佐藤 学・秋田喜代美(監修)『レッジョ・エミリア市の挑戦—— 子どもの輝く想像力を育てる』(小学館教育ビデオ)( 評:福元真由美)
  • やまだようこ・サトウタツヤ・南 博文(編)『カタログフィールド現場心理学—— 表現の冒険』( 評:伊波和恵)
  • 大橋英寿(著)『沖縄シャーマニズムの社会心理学的研究』( 評:サトウタツヤ)

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